海ほうずきを想い出す 349

海ほうずきを想い出す

ほうずきと海ほうずき

丸いほうずき

丸いほうずき、オレンジ色のほうずき、赤い皮に守られたほうずき

中身の果肉を綺麗に出して空洞になった丸いほうずきを口の中に入れ

舌と歯を使って膨らんだほおずきをつぶして音を出す。

けっして良い音とは言えないが「プリプリ」音が出る。

昔の遊びだ。

海ほうずき

同じような名で海ほうずきいうものが昔、夜店や出見世で売っていた。

最近はすっかり見なくなってしまった。

最後に見たのは45年ほど前に江ノ島の入り口に並んでいた出見世

海ほうずきの出見世には薄い柿の種のようなものが並んでいた。

柿の種と言っても菓子のことではない。

色はベッコウ色や赤や黄

そのころは海ほうずきが何なのか全然解らなかった。

海ほうずきは貝のタマゴ

タマゴの殻

海ほうずきは実は巻貝のタマゴだ。

アカニシ貝やテングニシ貝などの大型の巻貝のタマゴだ。

海岸の浅い岩場や流木に産みつけられたものや海岸に打ち上げられたものを加工したものらしい。

一度に何十個も産むのでタマゴは塊りで見つかる。

捕獲されたタマゴは中身を綺麗に取り除き、タマゴの殻だけを使う。

天日干しにする。

何回か洗って乾かせば臭みが無くなる。

色の着いた海ほうずきはこの状態のものを食紅で着色したらしい。

海ほうずきの値段を覚えていないが一つ100円か?200円?

そんなものだったと思う。

乾燥した海ほうずき

購入したベッコウ色の海ほうずきは乾燥していた。

柿の種と同じような大きさで同じような形

触感はやや薄い昆布のような肌触り

真ん中あたりに切れ目があって中は空洞になっていた。

やはり口の中へ入れる

それをほうずきのように口の中に入れる。

時間が経つと唾液の水分で少し柔らかくなる。

下唇の内側に入れ、舌で押すと「ブー」と音がする。

海ほうずきの中の空気が出た振動だ。

舌を緩めれば海ほうずきは膨らみ元の形に戻る。

「ブーブーブー」ただこれだけのこと

けれどこの音を楽しんだ。

海ほうずきもまた昔の遊びのひとつだった。




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