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シガテラ中毒の症状
症状と兆候
シガテラ中毒は魚類や貝類の食中毒
シガテラ中毒の一般的な中毒症状はシガテラのある食べ物を食した後1~8時間ほどで発症する。
ときにより2日以上経ってから発症することもある。
消化器系の症状は吐き気、下痢、腹痛が6時間から数週間続く
神経系の症状はけいれん、不整脈、血圧低下、徐脈、めまい、頭痛や筋肉の痛み、麻痺、感覚異常、などだがシガテラ中毒最大の特徴はドライアイス・センセーションだ。
ドライアイス・センセーション
ドライアイス・センセーションとは温度感覚異常で水に触るとドライアイスに触ったごとく痛みを覚える。
冷気に直接あたったり、汗が冷えて痛むなどの症状がでる。
1週間以内に回復するが重症の場合は回復まで1年以上もかかる。
シガテラの原因
熱調理も効かない
シガテラ毒は熱にも強いため火にかけた調理でも解毒することはできない。
魚の内臓や消化器に毒性が多く集まる傾向がある。
シガテラ中毒の原因
シガテラ中毒の基の原因は南のサンゴ礁域に多い毒のある植物プランクトンの仲間である。
藻類の表面に着底する植物プランクトンの仲間で渦鞭毛藻の中まである。
有毒底生渦鞭毛藻
渦鞭毛藻の中でも毒があり底生にいる渦鞭毛藻を有毒底生渦鞭毛藻と呼ぶ。
この有毒底生渦鞭毛藻を食べている小魚を大型の魚が年中捕食していると長い年月をかけてその毒素が体に溜まっていき、それを食した人間がシガテラ中毒をおこす。
食物連鎖の頂点に近い魚にシガテラ毒は集中する。
また魚だけでなく有毒底生渦鞭毛藻を食べている貝を食した人間もシガテラ中毒をおこす。
シガテラ中毒には地域差がある
この有毒底生渦鞭毛藻は世界的に地域差があり、同一種の魚を食べてもシガテラ中毒おこすエリアとおこさないエリアがある。
カンパチやヒラマサは高級魚で有名、房総半島などで水揚げされたカンパチやヒラマサは問題なく食するが沖縄方面など南方系で水揚げされた大型のカンパチやヒラマサにはシガテラ中毒の疑いがあり、築地では焼却処分とされる。
カスミアジも沖縄では食用になるがグアム、ハワイで捕れたカスミアジはシガテラ中毒があるので食さない。
このように地域によって無毒の魚も有毒になるのがシガテラ中毒である。
シガテラ中毒400種類
400種類以上の魚がシガテラ中毒になる可能性がある。
厚生労働省では日本で主にシガテラ中毒の原因として発表してる魚は、バラハタ、マダラハタ、アカマダラハタ、アオノメハタ、バラフエダイ、イッテンフエダイ、キツネフエダイ、オニカマス、ドクウツボ、イシガキダイ。
以上の魚が必ずシガテラ中毒があるかというとやはり餌の食性と地域差があり、無毒で食用対称、高級魚になる種類など地域性がある。
予防は
シガテラ中毒を避けるには
シガテラ中毒を避けるためには食さないのが一番。
もし食するなら地元の漁師や村の人に食べられるかどうか聞いてみる。
内臓は食べない。
シガテラ中毒の対象となる大型の魚は食べない。
万が一、食あたりの様な症状が生じたら出来るだけ早く医療機関で治療を受ける。