江之浦のアオリイカ孵化
昨日アオリイカの卵のハッチアウト(孵化)が始まったというので小田原の江之浦へ行って潜って見てきました。
新聞に載るほど有名アオリイカ
今日の小田原箱根経済新聞「小田原・ 江之浦でアオリイカのハッチアウトがかわいすぎる」という見出しで記事が載っていました。

少し早め
水温が21℃に達したため今年はハッチアウトの時期が例年に比べて早いようです。
ハッチアウトはまだ少なめでピークを迎えるのは今週末から来週のようです。

2カ所ある産卵床でかなりの数の卵が産みつけられ、お気に召さないのかアオリイカの産卵場は深度12mのカジメ畑に引っ越していました。
今日もまだ14匹ぐらいのアオリイカがまだ産卵を続けていました。
今年のアオリイカは産卵もまだやる気満々です。
産卵後のアオリイカは?
産卵が終わればこのアオリイカの一生も終わってしまうのですが弱った姿も、アオリイカの御遺体も見たことがありません。
何処で最後を全うするのか疑問に感じています。
深場へ行って魚達のエサになってしまうのでしょうか。
卵は変色
新しい命は日にちが経つにつれ真っ白から表面が茶色に少し変化しています。

今は新しい白い卵もあれば茶色い孵化の準備が出来た卵もある状態です。
適度に波にゆられ子供たちに酸素が行き届いているようです。
産卵時に産卵床の枝に巻きつけを失敗した卵鞘が所々に落ちています。
落ちていたひとつの卵鞘を覗いてみました。

この卵鞘には卵が4つだけ入っています。
よく見るとイカの形をした赤ちゃんが見えます。
産まれた瞬間からイカの形をしていますが実は産まれる前からイカの形をしています。
そしてときおり動きます。
今はまだハッチアウトをした赤ちゃんを食べてしまうネンブツダイの群れは中層に待機していません。

今産まれた数少ないアオリイカの子供は容易に水面まで泳いで行けそうです。
この時期のアオリイカの赤ちゃんにとっては水面が一番外敵の少ない安全な場所、エサのプランクトンや稚魚なども水面にいます。
孵化して生き延びたアオリイカの赤ちゃんは表層で生活をして育ちます。