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美味いタコにも毒がある

食べて美味しいタコ

タコ刺し

タコの刺身。

ときどき食べたくなる。

白身でタコ独特の香と甘みのある味。

タコブツ

ぶつ切りにしたタコブツは身が厚いだけ味が濃くてうまい。

ただ茹ですぎたタコはダメ。

いくら噛んでも噛み切れない、まるでチューインガム。

昔、茹でる時間が解らなくて20分以上熱湯で煮たらそうなった。

生タコ刺し

東北や北海道では生のタコを刺身にする。

マダコよりも大きくなるミズダコの足の皮を剥いたタコの生刺。

40年ほど昔、東京ではタコの刺身と言えばゆでたダコだった。

生のタコなど見たこともなかった。

現在は生のタコもゆでたダコも両方味わえるようになった。

生のタコは柔らかく、ゆでダコのような香りや甘みは薄い。

煮ダコ

煮ダコも美味。

一度茹でたタコを足を1本づつ分けて醤油、砂糖、味醂でゆっくり時間をかけて煮たもの。

圧力なべで煮ると早い。

味の染みた煮ダコ、肉は煮詰まりとても柔らかい。

焼きダコ

焼きダコ、たこ焼きではない。

生ダコでもゆでたダコでもOK、食べやすい大きさに切って串に刺して焼いたもの。

皮が香ばしい。

その他、タコのアヒージョやトマト味でも楽しめる。

タコには毒がある

一般にはあまり知られていないがタコには毒がある。

食べている部分は特に問題ない。

マダコ
マダコ

また、タコの毒はタンパク毒で熱に不安定、熱を加えると毒性はなくなる。

毒があるのは唾液

タコの毒は唾液にある。

唾液の中にチラミンとセファロトキシンという毒が含まれる。

エサを捕る時に相手に噛みつき唾液毒を傷口からいれる。

相手は麻痺し動けなくなりタコのエサをなる。

アワビを捕食

例えば大好物の岩場に着いているアワビ。

捕食する時には吸盤でアワビの殻を力づくではがす。

はがれない時はアワビの呼吸孔を吸盤で塞ぎ、窒息状態にする。

アワビが弱ると岩からポロリと離れる。

更にはがれない時はタコの口にあるクチバシで貝殻に穴を開ける。

肉の一部をかじり唾液毒を注入。

アワビは弱って岩からはがれる。

カラストンビ

カラストンビとはタコとイカのクチバシ。

上下2枚のクチバシがカラストンビ。

1枚はカラスのクチバシの様に長く、もう1枚はトンビ(タカ)のクチバシのようにL字に曲がっている。

この2枚のクチバシが対になったものがカラストンビ。

カラスのクチバシとトンビのクチバシ。

タコもイカもこの丈夫なカラストンビのクチバシで何でも噛み砕いて食べてしまう。

タコもイカも口は足の元。

口の近くは触らない

タコが生きているなら、口の近くには手を触れないように気をつける。

手、吸盤、頭、胴などは触っても大丈夫。

毒がまわらなくてもカラストンビで噛まれるだけでもけっこう痛い。

毒が入れば腫れ、強力な痛み、痺れが続く。

毒の量にもよるが短くて数時間、長くて1週間以上。

噛まれなければ問題なし。

殺人ダコ

殺人ダコは存在

映画007のオクトパシーにも出てくる殺人ダコは存在する。

関東近辺でも発見され温暖化の影響かとニュースで流れている。

けれど昔から生息している。

世の中の人が知らなかっただけ。

ヒョウモンダコ

殺人ダコの名前はヒョウモンダコという。

大きさはイイダコと同じぐらいで10cm前後と小型。

興奮すると紫色の紋模様をだす。

20180107ヒョウモンダコ
20180107ヒョウモンダコ

英語では Blue-ringed octopus 青い輪の模様をしたタコ。

胴(頭)の先端はやや尖っていて、非常に擬態が上手。

唾液が猛毒

唾液にテトロドトキシンというフグ毒と同じ毒が含まれる。

噛まれて毒がまわると2時間以内に死亡する。

グローブをしていても絶対に触らないようにするべき。

本来、ヒョウモンダコは臆病で大人しいタコなので触らなければ心配はない。

タコの足先に毒があるか?

タコの足先に毒は無い。

毒ではなく雑菌がある。

タコを生で食べる場合には注意が必要。

足の先端にある雑菌は排除しにくい、ゆえに皮を剥いだり先端部分を切り取ったりする。

ゆでダコは殺菌できているので足先のクルリンまで食べても大丈夫。