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マダコのオスメスの見分け方とメスの子育て

マダコの男女の違い

オスとメスの見分け方はのポイントは2つ。

吸盤が違う

1つの違いは吸盤の違い。

8本の足につていいる吸盤の状態が違う。

オスとメス2種類の腕を並べて比べるとよく解る。

オスの吸盤は大小不均等。

吸盤の大きさが均一で綺麗に並んでいるならメス。

オスの吸盤は大小不揃い

オスの吸盤の並びや大きさは様々、メスの吸盤よりやや大きめ、歯並びが悪い人のような感じ。

茹でたタコでも解かる。

魚屋のを覗いたらタコの吸盤を見てみよう。

マダコ 茹でたて
マダコ 茹でたて

このタコの吸盤は小型、並び方も綺麗なのでメス。

オスの吸盤が大小不揃いの理由

オスのタコの吸盤が大きく不揃いなのは他のオスダコと争うため。

オスダコは縄張り争いやメスをめぐってよくケンカをする。

お互い相手に吸盤で吸い付き絡み合う。

ケンカを繰り返すことで特定の吸盤が大きく発達。

メスは逆にケンカをしない。

特定の吸盤が発達する必要がないので吸盤は均一に発育。

吸盤の並びが綺麗ならメス、乱れてたらオス。

オスはエッチする手を持つ

オスだけが持つ交尾する腕

もう一つの違いはオスだけにある交尾する手。

タコの交尾する腕を交接腕と呼ぶ。

8本腕の内の1本だけが交接腕になっている。

マダコ 交接手
マダコ 交接手

右側の前から3本目の腕が交接腕。

交接腕だけ先端に吸盤がない

この交接腕の先端だけ吸盤がない。

精莢という精子の入った袋をメスの卵管に挿入するための腕。

他の7本の腕は先端まで吸盤がある。

メスは全ての腕の先端まで吸盤がある

メスは右第3腕も先端まで吸盤がある。

8本とも先端まで全て吸盤がある。

吸盤が綺麗に並んでいて、8本全て先端まで吸盤があるのがメス。

マダコの子育ては命がけ

マダコの寿命と産卵期

マダコの寿命は短く通常1年、長くても2年の短命。

冷水域に棲む大型のミズダコでも寿命は3~4年、最高寿命5年。

マダコの産卵期は初夏~9月。

水温が上がると産卵する。

マダコ

マダコの卵は白い藤の花

メスは岩の隙間や穴の中で受精した卵を産卵する。

暗い穴の天井にウミブドウのような白い房の付いた卵をいくつも産みつける。

その数は約20,000個。

白い藤の花のようにも見える。

タコの卵は藤の花に似ているので海藤花(かいとうげ)と呼ぶ。

マダコの生命をかけた子育て

産卵を済ませた母ダコはそのまま巣穴から外へは出てこない。

やさしく腕で卵の表面の汚れを撫で取り、新鮮な水を送る。

卵全体に新鮮な酸素が届くように丁寧に水を送り続ける。

体力の限界まで何十日もそれを続ける。

食事は一切とらない。

1月弱タマゴの面倒をみる。

タマゴが孵化すると体力を使い果たし最後の時を迎える。