とにかく泳ぐ
約40年前のスクーバダイビング講習はインストラクターによって様々でした。
私の講習のことを思い出してみます。
BCD(浮力調整装置)はありましたが使用させてもらえませんでした。
BCDは無い、いつでも泳ぐ
BCDが無いので海ではただひたすら泳いでいました。
水面でも沈まないように泳ぎます。泳いでいる方が体が沈みにくいのです。
今はBCDに空気を入れれば楽に浮いて休むことができますし、軽く空気をBCDに入れておけば沈まないので頑張って泳ぐ必要もありません。
潜降はジャックナイフ
潜降の仕方はスキンダイビングと同じです。
勢いをつけて頭からヘッドファースト潜降、違うのは呼吸が出来ることです。
水底に着いても泳ぐか、岩につかまるかです。
現在のようにBCDと呼吸を調整て浮力をコントロールするなどということは知らないし、教えてもくれません、ただひたすら泳ぐです。
中性浮力を知ったのはかなり後のことです。
色々な安全器材が無い
レギュレターには残圧計だけが付属品として付いていました。
コンパスも無し、水深計も無し、オクトパスも無し、ダイブコンピューターも当然無し、ダイブテーブルも無し。
危険がいっぱい
かなり危ないダイバーが出来上がりました。
全て感です。
深度は水面を見ながら目測、もちろん深いところへは行けません。
潜水時間もわかりませんので潜りすぎないように適当に潜ります。
潜水計画のようなブリーフィングもありませんでした。
タンクの空気も少ない
現在は日本でも海外でも、どこへ行ってもスクーバタンクで使用しているのは空気を200気圧充填できるタンクです。
昔のその時代は今より50気圧少ない150気圧タンクが普通でした。
150気圧ピッタリ入っていることは珍しく、満充填で130~140気圧のタンクを使用していました。
今と比べて60~70気圧も少ないので、当然、深度も潜水時間も短く、ダイビングを終了するしかありませんでした。
その分だけ潜水病になり難かったかもしれません。
けれどかなり危ないダイビングです。