なぜスキンダイビングで深く潜ると耳が痛くなる? 162

なぜ痛くなる

水圧の増加で鼓膜が押されるため

背の立たない深さの海でスキンダイビング(素潜り)をすると2~3m潜るだけで耳が痛くなる人が多くいます。

痛くてそれ以上深く潜ることは出来ないですね。

なぜ耳が痛くなるか?

それは水圧の増加で耳の鼓膜が内側に押されることによっておこります。

水圧によって押された鼓膜は内側に空気を送り、圧力を同じにすることによって元にもどり痛みはなくなります。

水圧とは何か?

簡単に考えるために圧力とは重さだと考えましょう。

陸上の今、ここにも空気の重さが1気圧かかってます。

1気圧は1㎠に約1kgの重さ

1気圧とはどれぐらいかというと1㎠に約1kgの重さがかかることをいいます。

皆さんは圧力を今感じることができますか?

圧力を感じることはできませんね。

それは上からだけではなく左右上下全体から圧力がかかっているからです。

圧力の変化は体の空間で感じる

圧力は感じることはできませんが圧力が変化したときに体の空間で感じることができます。

例えば飛行機に乗って高い場所へ上がっていくと耳に違和感が出てきますね。これは中耳の内側の空気が膨張して鼓膜を外側へ押すためです。

また飛行機が着陸のため高度を下げていくとやはり耳に違和感がでてきます。これは中耳の内側の空気が圧縮されて鼓膜を内側へ押すためです。

水中では空気より水の方が重いので圧力の変化はもっと早くおきます。



水中での圧力の変化は早い

10mごとに1気圧

水面では空気の重さが1気圧だけです。

水中に潜ると深度10mごとに1気圧づつ増えてきます。

10mは2気圧 = 10mの水の重さ1気圧  +  空気の重さ1気圧

20mは3気圧 = 10mの水の重さ2気圧  +  空気の重さ1気圧

30mは4気圧 = 10mの水の重さ3気圧  +  空気の重さ1気圧

 

深度と気圧
深度と気圧

というように深度に応じて10m毎に1気圧づつ増えていきます。

 

水圧によって空間は圧縮される

それではこの水圧は空間にどのように影響をあたえるのでしょうか?

潰れる空気

深度と気圧と空間の変化
深度と気圧と空間の変化

上記の右側の図のように逆さまにした1リットルのコップを水深30mまで持っていったとします。

10mへ潜ってみます。水面で1リットルあった空気は10mでは2気圧なので水面に比べ2倍の力で圧縮され1/2リットルになります。

20mでは3気圧、3倍の力で圧縮され1/3リットルになります。

30mでは4気圧、4倍の力で圧縮され1/4リットルになります。

水面に浮上すれば圧縮されたコップの中の空気は膨張し、もとの1リットルの空気に戻ります。

海に潜れば深度に応じて圧力が増え、空間を圧縮します。

これが耳の内側の空間に同じように影響を与えている訳です。

スクイズ

このように体の空間を圧縮して締め付けられる状態をスクイズと言います。

潜降する時の耳の痛みは「耳のスクイズ」です。

次は、その他にはどのような空間があるのか?どんなスクイズの症状が出るのか?その対応方法もご紹介しましょう。

 




返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA