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天皇陛下が一番神様に近い人間と言われる理由

最初に性別を持って生まれた神様

イザナギノミコト(伊弉諾尊)とイザナミノミコト(伊邪那美命)

イザナギは男の神様、イザナミは女の神様

二神の名前の違いは末尾のギとミ、キミ、君。

君は男と女を意味する。

二神はお互いに誘い、愛というものが生まれた。

沢山の神々が生まれる

誘い合い、愛し合い、日本の国土と様々な神々を産んだ。

山の神や海の神、風の神や木の神・・・・・・

そんなある日、イザナミは火の神を産んだ。

その時の産道の火傷がもとでイザナミは死んでしまう。

イザナミを取り戻しに黄泉の国へ

死んだイザナミは黄泉(ヨミ)の国に逝ってしまう。

イザナギは悲しくて、淋しくて、たまらなくなって妻を取り戻しに黄泉の国まで迎えにいく決心をする。

黄泉の国は死んだ者が行く世界。

黄泉の扉から声をかける

やっとの思いで黄泉の国の入り口に辿り着く。

扉の外で妻に声をかける。

「帰ってきて欲しい」

イザナミは応える。

「私はすでに黄泉の国の食べ物を食べたので地上へ戻れません」

イザナギは

「それでもなんとか戻ってきて欲しい」と頼む。

イザナミは

「それではなんとか黄泉の国の神々にお願いしてみます」

「でも絶対に扉の中を覗いてはいけません」

そう答えたイザナミの言葉を信じてイザナギは待っていた。

長い時間待っていた。

イザナミが出てくる気配はまったくない。

約束を破り中を覗く

待っても待っても出てこないイザナミのことを思うとたまらなくなり、約束を破って扉の中を覗いてしまう。

そこで見たものにイザナキは驚いた。

イザナミの体が腐敗し全身にウジがわいていた。

イザナミは自分の姿をイザナギに見られたのを知ると悲しく、辛く、激しく動揺した。

変貌するイザナミ

イザナミは思う。

「一番見られたくない人、愛するイザナギにこの醜い体を見られた」

「なぜ見たの、覗いてはいけないと言ったのに」

「なぜ私の言葉を信じてくれなかった」

イザナミの心は怒りに変わり、そしてその怒りはおさまらなかった。

イザナミの姿、形相が変わり、悪魔を放つ。

恐ろしくなったイザナギはその場を逃げる。

桃ノ木から桃を取って悪魔を祓おうと投げた。

するとイザナミみずから追いかけてきた。

岩戸の別れ

イザナギは黄泉の入り口の岩穴を大きな岩で閉じてしまった。

イザナギはイザナミへ別れを告げた。

この時から生と死がはじまる。

穢(けがれ)れ落しの禊(みそぎ)

イザナギは穢れた体を洗い流し禊を行なった。

この時沢山の神様が生まれた。

最後に生まれたのが

アマテラスオオミカミ(天照大神)

ツクヨミノミコト(月読命)

スサノオノミコト(須佐之男命)

の三人の神様。

イザナギは命じる

アマテラスオオミカミには天界を治めるよう命じ

ツクヨミノミコトには夜の世界を治めるよう命じ

スサノオノミコトには海を治めるように命じた。

そして天界はアマテラスオオミカミを中心とした世界になった。

アマテラスオオミカミ(天照大神)は今生天皇の祖先

六代目が神武天皇

アマテラスオオミカミの子孫の6代目が神武天皇。

アマテラスオオミカミ → アメノオシホミミ → ニニギ → ヒコホホデミ → ウガヤフキアエズ → カムヤマトイワレビコ(神武天皇)

というように6代目になる。

天皇が一番神様に近い

神武天皇が日本を制定した日が建国記念日。

2,000年も昔のこと。

それから今生天皇まで126代天皇が続いている。

天皇が一番神様に近いと言われる理由は祖先が神様であったから。