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与那国の海底遺跡のダイビング

海底遺跡の全景

空を飛ぶ

カメのモニュメントを後ろにして沖の中層へ向かう。

テラスを超えると直ぐ深くなる。

海底遺跡から隣の岩(第二海丘)まで中層を飛ぶ。

まるで空を飛んでいるよう。

ダイビング後半は深く潜れない

ダイビングの後半に深く潜れば体に溶ける窒素が許容量を越してしまう。

許容量を越せば陸上にあがってから体に溶けた窒素が体内で気泡となって重大な問題が生じる。

ちょうどビールの栓を空けたときに泡が出るのと同じ原理。

体のいたる所に気泡が生じる障害。

潜水病のひとつ。

減圧症

専門的には減圧症という。

ダイバーは減圧症にならないように深度と時間をコントロールしている。

現在はダイブコンピューターを使い深度と時間の管理を行う。

深い深度に落ちないよう上手に浮力をコンロールして泳ぐ。

第二海丘

ここも遺跡?

やがて大きな岩が見えてくる。

海底遺跡の隣の岩(第二海丘)。

深度と雰囲気は海底遺跡と似ている。

ただ海底遺跡は岩の縁が直角にカットした感じだったが第二海丘は削れて丸くなっている。

海底遺跡も縁を削るとこんな感じになりそう。

逆に第二海丘の岩の縁を直角にカットすれば海底遺跡と同じになる感じ。

もしかして更に古い海底遺跡かも?

第二海丘の上から右側を見ると海底遺跡の全景が見える。

海底遺跡は10,000年前

自然物か? 人工か?

海底遺跡の動画を見て何を感じる?

これは人間が作ったもの?

それとも自然が作ったもの?

現在、正式な答えは出ていない。

この遺跡についての文献がない。

言い伝えも残っていない。

決定つける証拠がない。

10,000年前

18,000年前の最終氷期最盛期は海水位が今より120mも低かった。

海底遺跡のある沖側の水底深度50mの地点でも海抜70mの高さだった。

そして与那国の陸地はもっと広かった。

気温上昇と共に氷が解け海へ流れ込み水位は徐々に上昇を続ける。

4,000年前に今の海水面の水位になったと考えられている。

少なくとも海底が陸地であったときに遺跡が作られたなら10,000年前以上昔。

10,000年前にこの大きな遺跡を作る技術と文明が与那国島にあったとは素晴らしい。

信じられない。

けれど海底遺跡を実際に見た後は信じるしかない。

与那国島は島ではなく与那という国だったのかもしれない。

真実は誰も知らない。