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年をとると早く過ぎる時間

時間は変わらないのに時間が早くなる

1日が早い

正月3日。

1日過ぎるのが早い。

年を取ればとるほど時間が早く過ぎる。

子供の頃は1日が長かった。

けれど今の1日は早い。

なぜ1日がこんなに早く過ぎるのか。

時間が早くなる理由

実際は時間の速さは変わらない。

今の1時間も昔の1時間も速さは同じ。

感じるスピードが違うのは年齢と共に培ってきた経験によるもの。

経験の量による1日の長さ

新鮮な経験の長い1日

幼い子供が経験することは初めてのことが多い。

1歳の子供は日々新しい経験の中で生きている。

1年365日すべて新しい経験がある。

2歳ではその2倍、730日の新しい経験。

3歳はその3倍、1,095日の経験。

5歳では5倍の1,825回の経験。

初めての事を経験することが多く、記憶量も少ない幼少期。

考えることも多くない子供には目の前に流れていく事が全て新鮮に感じる。

新鮮な出来事の一つひとつに感動や不満が入り混じる。

新鮮な感情の経験が長く繰り返されるので一日がとても長く感じる。

経験豊富な人の1日

50歳の人間の経験を考える。

人間五十年 下天の内をくらぶれば 夢まぼろしのごとくなり

人生50年と言われた昔。

50歳と言えば豊富な人生経験をしている。

1日という日を365回x50年=18,250回の経験。

5歳に比べて10倍の経験をしている。

50歳に近くなるに従い、初めての経験は少なくなり、今までの経験量の多さから記憶量も多く、やるべき仕事量や考えることも多い。

目の前に流れている事は、いつもと同じ記憶になぞられ、新鮮に感じる時間は少ない。

仕事量や多くの思考、多忙の中、新鮮な感情が少なく時間が流れる。

経験を辿る日々

一日を同じような経験の中で忙しく過ごす。

年を取ればとるほど、今までの経験を辿るように時間が過ぎる。

それゆえに時間を短く感じる。