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日本のイセエビの種類

イセエビの種類

日本にいるイセエビ

イセエビは日本に生息する大型のエビ。

英語ではロブスターだが海外のロブスターと少し違う。

日本のイセエビにはハサミがない。

海老はサハミを持つのが普通だがイセエビはハサミを持たない。

二枚貝なども足だけで開けて綺麗に食べてしまう。

ちなみにハサミを持つロブスターはオマール海老と呼ぶ。

海老のメニュー名 17」で話題のハサミの無い日本のイセエビ( Spiny Lobster )の仲間は日本にどれぐらいの種類がいるのか。

イセエビ(伊勢海老)

一般的な市場に出回っているイセエビ。

本州の茨城県以南で太平洋側の岩礁域に生息するイセエビ。

伊勢湾で沢山取れたので伊勢海老の名がついた。

けれど昨今、一番の水揚げは千葉県の房総半島。

関東では鎌倉エビといわれた。

刺身で良し、焼いて良し、フライで良し、煮て良し、味噌汁や鍋にも良し。

でも体の大きさに比べ身は少なめ。

養殖にはまだ成功していない。

全てのイセエビは天然。

海老茶色はこのイセエビの色から生れた。

イセエビ

イセエビの仲間

カノコイセエビ

房総半島以南の岩礁域に生息する。

水揚げは本州より南に多い。

沖縄や小笠原のイセエビはほとんどがカノコイセエビ

イセエビと同じ形、大きさをしている。

色はやや紫がかる。

ニシキエビ

九州より南のサンゴ礁域に棲むニシキエビ

形はイセエビと同じで色はやや緑っぽく、足は白と焦げ茶のボーダー柄。

水揚げ量は少ない。

ゴシキエビ

奄美大島、沖縄、八重山諸島など南のサンゴ礁域に棲む。

形はイセエビと同じで色はやや緑っぽく、足は白と緑の縦縞、大きなヒゲの根元はピンク色。

ゴシキエビ 子供
ゴシキエビ 子供

水揚げ量は少ない。

ハコエビ

千葉県から九州の沿岸。

ハコエビはやや深い70~120mの深度に棲む。

他のイセエビとは形が違い角々した感じ、色は中央が赤で端はアイボリー。

水揚げ量は少ない。

アマミイセエビ

鹿児島県屋久島と奄美大島付近でカノコイセエビに混じり水揚げされる。

色はゴシキエビの全体を海老茶色にした感じで大きなヒゲの付け根はピンク色。

水揚げ量は少ない。

ケブカイセエビ

鹿児島県奄美大島以南、沖縄の岩礁やサンゴ礁域で水揚げされる。

色は黒緑っぽい。

水揚げ量は少ない。

シマイセエビ

南方系のサンゴ礁域に棲む。

足と尾に白い縞がある。

水揚げ量は少ない。

サガミイセエビ

南シナ海、上海、香港に多い。

相模湾で獲れた標本が1つしかないのでこの名がついたらしい。

捕れるのは稀。

ミナミイセエビ

日本にはいない。

日本で販売されているオーストラリア、ニュージーランド産のイセエビ。

日本のイセエビに似ているがカラダ全体に白い点がある。

食用のためイセエビの代用品として輸入されている。

他に形の変わったゾウリエビやウチワエビなども水揚げされる。