Contents

45年以上前からあるダイビングポント江之浦

神奈川県小田原市江之浦海岸

よく潜りに行く海に神奈川県小田原の江之浦海岸というポイントがある。

ここは45年以上前からダイバーが潜っているポイント。

昔は潜るは捕る?

その頃ダイバーが潜るとアワビやサザエを獲るのではないかとクレームを言う地元漁師が何処でも多くいた。

実際に密漁もあった。

多くの場所で漁師とダイバーがトラブル。

密漁などしていなくてもクレームを言われる。

地元の漁師にすれば当たりまえのこと。

自分たちの庭とも言える漁場に赤の他人が勝手に潜ってる。

潜るのは魚貝類を捕るための時代

その頃の人達にとって潜る行いは魚を獲る、貝を獲る、それ以外考えられない。

それもそのはずダイビングをする人がまだ少なかった昔は水中銃を持って潜って魚を捕るのが当たり前の時代。

海へ潜るのに何も捕らないなど考えられない。

何も捕らないのなら何のために潜るのか?

今のように簡易な水中カメラも存在しない。

今は捕るから撮るにチェンジ

ダイバー人口が増えるとともにやがて水中銃からカメラを持つ時代に変わる。

現在、水中銃は壁掛けのインテリアになっている。

今、水中銃が使える場所は漁業権の入っていないローカルな場所だけ。

現在の日本でそんなポイントはあまりない。

寛容な漁師たち

文句を言われないポイント

そんな昔の時代から密猟をしなければこの江之浦の漁師達はダイバーに対し寛容に受け入れてくれた。

文句を言われた事はない。

もちろん密漁をすればそんな漁師も許してはくれない。

警察の取り締まりもはいる。

昔の江之浦

昔の江之浦のエントリー場所はゴロタ石。

コンクリートのスロープなどはない。

シャワーも休憩室も水道もない。

食堂もない。

20171112江之浦の海 館山まで見える

古い汚れた落しのトイレがあっただけ。

誰が世話することもなく、勝手に潜って勝手に帰る。

江之浦ダイビングサービスができる

やがてダイバーが多くなると漁協と提携するダイビング施設ができた。

エントリーポイントにコンクリートを流しスロープを作る。

エントリーエキジットがし易いようにロープが張られ、水中にはガイドラインまで設置。

機材洗い場ができ、温水シャワーも使える。

水洗トイレは3カ所に増えた。

更衣室、休憩室、エアータンク充填所も準備されタンクレンタルが出来るようになった。

江之浦

都心に近いダイビングサービスとして多くのダイバーが利用しやすい環境。

漁師の船に乗りボートダイビングもできる。

ダイバーが利用すれば漁協にも入金される。

江之浦漁港ダイビングフェスティバル

江之浦ダイビングフェスティバル

今では一年に一度ダイビングフェスティバルのような催しも開催される。

漁師自らがサザエのつぼ焼き、魚の干物焼き、バーベキューなどをダイバーにご馳走をしてくれる。

20171112江之浦ダイビングフェスタ鮎の姿焼き
なぜか?川魚のアユ

通常はダイビングポイントになっていないエリアをこの日だけボートダイビングで潜らせる企画もある。

毎年11月の第2日曜日。

参加するには事前予約が必要。

江之浦漁港バリアフリーダイビングフェスティバル

別日には江之浦漁港バリアフリーダイビングフェスティバルという企画も開催。

車イスなどを利用するハンディキャップダイバーを同県のダイビングサービスや多くのボランティアが参加してサポート。

20171112江之浦ダイビングフェステティバル

バリアフリーダイビングフェスティバルは年に数回開催している。

参加するには事前予約が必要。