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12月3日文化の日、文化勲章と文化功労者

文化の日

文化の日は明治節

文化の日とはもともと明治天皇の誕生日。

昔は明治節と呼ばれ、天皇の誕生日を祝した。

第二次世界大戦後、GHQアメリカ軍によって名前と意味を改定。

それが文化の日と名前が変わった理由。

文化の日、皇居で「文化勲章」の親授式

文化の日には皇居で「文化勲章」の親授式が有り、天皇陛下から直接勲章の授与が行われる。

文化勲章は科学技術や芸術などの文化の発展に功績のある人に授けられる日本の勲章。

日本のノーベル賞的存在。

文化の日は入場無料

文化の日には東京の上野国立博物館、上野国立西洋美術館、白金台国立科学博物館付属自然教育園、文京印刷博物館、葛飾郷士と天文の博物館が無料で入館できる。

各県でも無料開放している施設がある。

現在はコロナ禍の状況なので各施設のホームページを確認する必要有り。

文化勲章と文化功労者賞金350万円

賞金のない文化勲章と賞金のある文化功労者

知っている人もいるかも知れないが文化勲章を授与された人は賞金も貰っている

実は文化勲章には法律上の問題が生じるため賞金はつかない。

日本の法律で勲章に賞金をつけてはいけない。

そこで別に「文化功労者」というタイトルが与えられる。

この「文化功労者」に賞金が授与される。

文化功労者の中から文化勲章を選ぶ

文化功労者は文化審議会が選考した候補者の内から文部科学大臣が1年に1回15人ほど決定する。

毎年15人前後の人が賞金を授与される。

文化勲章は文化功労者の中から毎年5人ほどが選ばれる。

何より面白いのは文化功労者の賞金の金額と貰える回数。

最初の1回だけではなく毎年貰え、生きている限り永遠に続く賞金。

文化功労者の賞金の金額終身年金350万円

賞金の額は現在年額350万円、終身年金なので亡くなるまで貰える。

10年あれば3,500万円。

年額350万円なら働かなくても1年食べていける金額。

過去の文化功労者

今まで文化功労者と選定された著名人(一部)。

2004年
山田 洋次(映画)

2005年
長嶋 茂雄(元野球選手・監督)

2006年
高倉 健(俳優)

2007年
仲代 達矢(俳優)

2008年
中村富十郎 (5代目)(歌舞伎)
野村萬(狂言)

2009年
大鵬幸喜(相撲)

2010年
市川猿翁 (2代目)(歌舞伎)
王貞治(野球)
水木しげる(漫画)
吉永小百合(俳優)

2011年
大滝秀治(俳優)

2012年
松本幸四郎 (9代目)(歌舞伎・俳優)
宮﨑駿(アニメーション映画)

2013年
上村淳之(日本画)

2014年
ちばてつや(漫画)

2015年
尾上菊五郎(歌舞伎)
黒柳徹子(女優)
野村万作(狂言)
橋田壽賀子(脚本)

2016年
杉良太郎(俳優・歌手)

2017年
中村吉右衛門(歌舞伎)

2018年
笠谷幸生(スキー)
片岡仁左衛門(歌舞伎)

2019年
萩尾望都(漫画)
坂東玉三郎(歌舞伎)

2020年
西川きよし(漫才)

2021年
大島弓子(漫画)
加山雄三(俳優・音楽)

2022年
加藤一二三(将棋)
松任谷由実(音楽)

2023年
北大路欣也(俳優)
里中満智子(漫画)

文化功労者に選定される方はある程度お歳を召された方だけになる。